| No |
コーナータイトル |
ねらい |
主な展示物 |
演出 |
| 1 |
人はカエルをどうみているか |
| 1-1 |
ガマ博士の挨拶 |
案内役であるガマ博士の登場 |
ガマ博士のイラストパネル |
ガマ博士に親しみをもってもらうために「〜なのじゃ」口調で言葉にリズムを持たせた。また、子供の身長を考慮しガマ博士と目が合うように低い位置に取り付けた。 |
| 1-2 |
カエルの顔 |
カエルの世界へ導く |
千葉県内に生息するカエル13種類の正面顔の写真パネル |
外から展示室の中をのぞいた人がカエルと目があって展示室に入りたくなるように、写真の大きさと配置に配慮した。 |
| 1-3 |
カエルコレクション |
人がカエルにいだくイメージの多様性の紹介 |
縄文時代から現代までのカエルに関するグッズ |
各コレクターのコレクションに対する思い入れを、コレクションを整然と並べたり、マネキンに着せたり、隙間無く埋め尽くしたりといろいろな方法で展示することによって表現し、楽しく見られるようにした。 |
| 1-4 |
河鍋暁斎の蛙 |
「人はカエルを見つめ、カエルもまた人をみている」というメッセージを暁斎の絵により伝える |
幕末の画家、暁斎のカエルを題材にした作品(写真複製) |
近づいて見られるように展示し、解説パネルはわかりやすく、しかも暁斎に親しみがもてるように作成した。 |
| 2 |
カエルってどんな生き物 |
| 2-1 |
カエル学者の部屋 |
カエルに関する生物学的なトピックスの紹介 |
カエルグッズ、カエルの卵の発生段階図、カエルに関する文献など |
展示ケース内をカエル学者の和風の部屋にアレンジし、カエルに関する生物学的に重要なキーワードを掛け軸にし、それと関連するカエルグッズをいっしょに展示することによって難しいトピックスをわかりやすく、しかも楽しく理解できるようにした。 |
| 2-2 |
カエルの歴史をたどる |
カエルという分類群の理解 |
両生類の系統発生図、票体など |
カエル各科のイラストや写真を貼った系統樹の大きなパネルと本物のカエルの液浸標本をいっしょに展示し、できるだけ視覚的に全体像が理解できるようにした。 |
| 2-3 |
あなたの疑問に答えます |
素直な疑問への回答 |
カエルについての質問と答えを貼った掲示板 |
質問事項を色紙に印刷し、ボードへ画鋲で貼りつけることで一般の人がいだく素朴な疑問の雰囲気を出した。 |
| 2-4 |
カエルの名簿 |
世界のカエルの多様性を実感してもらう |
世界中のカエルの学名を印刷した紙とカエルの写真(コルトン) |
世界のカエルの学名を全て連続紙で印刷し、プリンターから頭上へ舞っていることで種類が多いことを表現。写真は綺麗な色のカエルをコルトンで紹介し、頭上に舞うプリンター用紙のために通路が暗くなったことを効果的に利用した。 |
| 3 |
カエルのかかわり |
| 3-1 |
カエル体験 |
カエルに関する思い出の再発見と共有 |
2,500人におよぶカエルの思い出アンケートの集計結果を示すパネルなど |
印象深かった思い出を様々な大きさの短冊(A0〜A4用紙)で紹介(天井に近いほど用紙サイズを大きくした)。一部にイラストをはめ込みメリハリをつけ、つい読んでしまうようにした。 |
| 3-2 |
海を渡る牛蛙 |
人により米国から持ち込まれたウシガエルとその餌であったアメリカザリガニの歴史の紹介 |
ウシガエルの捕獲道具・捕獲から出荷までの様子のビデオや写真など |
ウシガエルがつい最近までに食料として養殖・捕獲・加工・輸出されていたことを、使用されていた道具と実際にそれらを使用してカエルを捕獲しているビデオを同時に上映することで実感してもらえるようにした。 |
| 3-3 |
解剖教材史 |
学校でのカエルの解剖の歴史の紹介 |
教科書、解剖器具、学校の机や椅子など |
昔の記憶を呼び起こしてもらうために、昔の小学校の理科室をイメージした空間を創りだした。 |
| 3-4 |
カエルの絵本 |
ゆっくりとカエルに関して思い出を巡らせてもらう |
カエルにまつわる昔話、絵本、グッズ |
椅子に座ってのんびりとできるようにした。 |
| 3-5 |
座談会ビデオ |
カエルの魅力をより深く紹介 |
カエル好きな人達による座談会のビデオ |
興味ある人がゆっくりと鑑賞できるようにした。 |
| 3-6 |
田んぼのカエル |
田んぼに生息する身近なカエルの紹介 |
田んぼに生息するカエルの写真、レプリカ、トーキングカードなど |
あのカエルは、あのオタマジャクシは何という種類なのか? その答えを自分で探せるように写真パネル、レプリカ、トーキングカードにより多角的に田んぼのカエルを紹介した。 |
| 3-7 |
植物連鎖 |
田んぼの植物連鎖の理解 |
カエルを食べる動物やカエルに食べられる動物の剥製、レプリカ、標本など |
カエルがちゃぶ台をかこんで餌である虫などをねらい、さらにこのカエルたちがもうひとまわり大きいちゃぶ台の上に載っており、それをタヌキや鳥がねらっているというように表現することでカエルをめぐる食う食われるの関係を「カエルの食卓」として直感的に理解できるようにした。 |
| 3-8 |
カエルのうんこ |
うんこの内容物から植物連鎖の理解 |
カエルやカエルを食べる動物の排出物など |
うんこは子どもが特に興味を示すものである。地面に落ちている感じと子どもに見やすくするために低い展示ケースを作った。 |
| 4 |
カエルの身に起きていること |
| 4-1 |
U字溝に見立てた通路 |
U字溝にはまったカエルの気持ちを実感してもらう |
U字溝に見立てた通路 |
通路の隅にカエルのうんこを展示し、それをしゃがんで見た低い視線から小さなガマ博士からの『上をみてごらん』の指示で、いきなり天井を見上げさせ、驚きとともに深い溝にはまったカエルの気持ちを味あわせた。 |
| 4-2 |
カエルのジャンプ力くらべ |
カエルがジャンプしてもU字溝から脱出できないことを実感してもらう |
カエルがジャンプできる高さを10倍にして表示 |
実際にジャンプができるようにした。 |
| 4-3 |
田んぼのカエルの危機 |
身近なカエルが減少する理由を理解してもらう |
カエルが減少する原因である圃場整備による乾田化や自動車による轢死の写真、奇形カエルの標本など |
本物のU字溝にカエルのレプリカを置いたり、自動車によるカエルの轢死の写真を本物のタイヤにより轢かれたように見えるよう展示するなど、カエルが減少する原因が一目見ただけでもわかり、それから詳しい解説を読むというように配慮した。 |
| 4-4 |
深さ60cmのU字溝 |
カエルを減少させる原因の象徴 |
圃場整備に使われている深さ60cmのU字溝 |
中央に設置し照明をあてて浮かび上がらせるとともに、触ったり、中に入ったりできるようにした。 |
| 4-5 |
危機に瀕している世界のカエル |
世界的にカエルの減少が注目されていることを紹介 |
世界的にカエルが減少している現状を紹介するポスター、写真パネルなど |
特に南米コスタリカで絶滅が危惧されている美しいオレンジヒキガエルの話題をとりあげた。コスタリカの位置を示した世界地図の示して理解を助けた。 |
| 4-6 |
私たちにできること |
鑑賞者の意見表明の場 |
カエルの保護活動などをしている人々の写真、自由に書き込みができる白いボードなど |
ボードにメッセージが埋まったら展示室内の壁に貼りつけていき、様々な意見があることを知ってもらうとともに、自分でも書いてみようという気持ちを起こしてもらうようにした。 |
| 4-7 |
帰っていくガマ博士 |
展覧会の終わりと野外への誘いというメッセージ |
ガマ博士のパネルと山道を歩くヒキガエルの写真パネル |
展示室を出ても余韻が残るように、ガマ博士の挨拶と山道を歩くヒキガエルの後姿の写真とだけのシンプルな展示にとどめた。 |